遺品整理は、故人様への思いを整理するためにも、そして部屋をそのままにせず整理するためにも必要なものです。
ただし、整理する遺品はどんなものでも廃棄して良いものではありません。
そこで、今回は遺品整理の際に捨ててはいけないものについて解説していきます。
目次
遺品整理の中で捨ててはいけないもの
では早速、遺品整理をする際に処分してはいけないものについて紹介していきます。
今からご紹介するものを処分すると、後々手続きなどによって時間がかかり、トラブルになることもあります。
基本的に捨ててはいけないものを説明すると、故人様の意思・遺産に関わるもの、公的に必要になるもの、故人の思い出、価値のあるもの、返却義務があるものは捨ててはいけません。
具体的にどのようなものが捨ててはいけないのでしょうか。
遺言書やエンディングノート、現金、通帳、有価証券、保険証券、印鑑、身分証明書、契約書類、年金手帳、健康保険証、身分証明書、ローン明細、請求書、故人様の仕事にまつわる資料、土地の権利書、鍵、売却する価値があるもの、故人様思い出の品物などです。
有価証券や保険証券も相続になる
現金や預金通帳などは、相続の対象となるので捨ててはいけないのは理解できるのではないでしょうか。
相続対象のものは、相続人同士できちんと分配する必要があります。
これは有価証券や保険証券も同様で、相続の対象になりますので、残しておく必要があります。
遺書は残しておく
遺書は故人様の意思がしっかり明記された文書になりますので、処分するのは厳禁です。
これを勝手に処分してしまうと、相続人の間でトラブルになってしまうことは間違いありません。
手続きで困らないように印鑑は保管する
印鑑はあらゆる手続きに必要になります。
デジタル化が進んだ現在でも、いくつかの書類、また自治体によっては何かとあらゆる手続きに印鑑が必要になってくることがあるためです。
印鑑がないとどうしても手続きに大きな手間がかかることが多いので、印鑑だけは大切に保管してください。
また、実印を登録している場合は印鑑登録証も一緒に残しておく必要があります。
さらに、手続きにおいてはマイナンバーカードや健康保険証も役所における手続きで必要になることが多いので、印鑑と合わせて保管しておきましょう。
ローンの明細も捨てない
もし故人様にローンが残っている場合は、ローンの明細を残しておく必要があります。
ローンは負債ですが、いわゆる借金と同じなので相続の対象となるためです。
ローンの額などがあまりに多額で、現金や預金に比べて大きな負債が残っている場合は相続放棄ができます。
ローン明細にはローンの残額などが記載されているので、故人様の負債を把握する便利な資料となるため置いておきましょう。
万が一のために鍵は捨てない
故人様の元にいくつか鍵が残っている時、家の鍵であれば必要がないかもしれませんが、一体何の鍵かわからない場合でも処分することはおすすめしません。
ひょっとしたら大切な金庫の鍵かもしれませんし、仕事で使っている建物の鍵である可能性もあります。
返却義務のあるレンタル品
また、返却義務のあるレンタル品がある場合は、捨てると大きなトラブルになりかねません。
図書館などの本のほか、DVDやルーター、ウォーターサーバーなどは、どこかしらレンタルして使用しているものがある可能性があります。
レンタル品を放置していると遅延金が発生して高額な費用が発生する可能性がありますので、できるだけ早く返却しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
遺品整理の際に捨ててはいけないものについてご紹介しました。
トラブルが起こらないようにするためにも、また損失が出ないようにするためにも、残しておく必要があるものがたくさんありますので、誤って捨ててしまわないように、遺品整理の際はメモを取りながら、適切な場所に保管しておきましょう。
万が一の時にどこに何を置いているかメモをしておくだけでも役立ちます。
以上、遺品整理の際に捨ててはいけないものについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
