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2024年05月27日
遺品整理と一般廃棄物収集運搬の許可の関係について
遺品整理では、遺品を仕分けした後、不用品は回収するのが基本です。
家庭から出るゴミは一般廃棄物と呼ばれ、処理するだけでなく、収集運搬するだけでも許可がいります。
この記事では遺品整理と一般廃棄物に関する許可についてご説明します。
遺品整理と一般廃棄物に関する許可
ご遺品は、故人様が所持していて、使ってきた大切なお品ですが、仕分けをしたうえで、ご遺族様がご不用と判断され、かつリサイクルできるものや買取できるもの以外は一般廃棄物となります。
廃棄物の種類には大きく分けると、一般廃棄物と産業廃棄物がありますが、家庭から出るゴミは一般廃棄物、事業所や工場など法人から出るゴミが産業廃棄物です。
こうしたゴミを処理する際に許可がいるのはもちろんですが、回収して処理業者に渡すためや処分場に持ち込むために収集運搬するにも許可がいります。
万が一途中で不法投棄したり、ゴミ処理場ではないところに溜め込んだりといったことがないよう、行政に申請をして許可を得なくてはなりません。
遺品整理を依頼すると、仕分けにとどまらず、ほとんどのケースで一般廃棄物が発生します。
そのため、遺品整理業者は一般廃棄物収集運搬の許可を得ているのが基本です。
もし、許可を得ていない場合は、一般廃棄物を収集運搬するのは違法となります。
ただし、中には遺品整理のみを依頼した業者が行い、収集運搬については許可を持っている業者に委託しているケースもあります。
信頼できる業者に依頼しよう
遺品整理を丁寧に行ってくれたとしても、一般廃棄物に関する許可がない業者では、結果的に違法の業者に加担してしまうことになるので気を付けましょう。
仮に遺品整理業者が一般廃棄物収集運搬の許可を得ていなくても、許可を有している業者に委託しているなら問題はありませんが、自社で行えず、アウトソーシングすることで費用が高くなる可能性があります。
そのため、一般的には、一般廃棄物収集運搬の許可を得ている遺品整理業者に依頼し、ワンストップで対応してもらうのがおすすめです。
一般廃棄物収集運搬許可についての確認の仕方
一般廃棄物収集運搬の許可は、事業者が回収を行う地域の市町村に申請して許可を得ることになります。
遺品整理業者に一般廃棄物収集運搬の許可があるかを確認するには、まずはサイトの会社概要などに許可を取得していることや許可番号などが表示されているか確認しましょう。
表示がない場合は、市町村のホームページを見ると、一般廃棄物収集運搬業許可業者の一覧が掲載されているのが一般的ですので、そこで確認が可能です。
ただし、遺品整理業者のサービス名称と、一般廃棄物収集運搬業許可業者として登録している会社名が異なることがあるので、スムーズに探せない場合もあるので注意しましょう。
確認が取れない場合は、依頼する前に遺品整理業者に必要な許可を取っているのか確認するのがおすすめです。
違法な業者に加担すると、万が一不法投棄などがなされた場合に、責任を問われることもあるので注意が必要です。
まとめ
遺品整理を行い、不用品が出た場合、家庭から出たゴミとして一般廃棄物に分類されます。
一般廃棄物の収集運搬には許可が必要となり、許可がない業者が回収すると違法となります。
違法な業者に加担してしまわないよう、遺品整理を依頼する際には、市町村から一般廃棄物の収集運搬の許可を得ている業者か、依頼する前に確認することがおすすめです。
以上、遺品整理と一般廃棄物収集運搬の許可の関係についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
代表取締役、終活ライフケアプランナー
中山 信吾
ご遺族の気持ちを大切にして、遺品整理士としての専門知識を活かしながら働いております。 終活のお手伝いもぜひお任せください。