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2024年06月10日
孤独死の遺品整理は自分でできる?
別居されていたご家族が孤独死されると、とても辛いものです。
ご高齢の方が多いですが、若い方でもあり得ることです。
孤独死された住宅の遺品整理をご遺族様が自分で行うことができるのか、状況を見ていきましょう。
孤独死で問題になること
大切なご家族が孤独死されると、やはりショックは大きいです。
最期の時に立ち会えなかったショックや悲しみ、悔しさなどがこみ上げます。
精神的なショックは、孤独死という状況とお部屋の状況からも訪れます。
孤独死されて発見が遅れるほどご遺体が腐敗してしまい、大変な状態になることが多いためです。
お部屋の状況はさまざまで、どのように亡くなられたか、いつ発見されたのか、季節などによっても腐敗の進行の度合いが異なります。
たとえば、お風呂の中で急に心臓発作が起きて亡くなられたり、脳梗塞などを起こしてトイレの中で亡くなられたり、熱中症などにより布団の中で亡くなられたりすることがあります。
お風呂の中では、水を含んで腐敗が進むことや暑い夏の時期は特に腐敗が進みやすいです。
ハエやウジが湧くことやゴキブリなどが集まるほか、腐敗臭いもキツくなります。
その状態では衛生状態も悪いので、遺品整理もできません。
まずは特殊清掃を
孤独死された現場には警察の検証が入るのが基本です。
もっとも、警察はご遺体を引き上げて検死などはしてくれても、部屋の掃除などはしてくれません。
特殊清掃という孤独死や事件現場、自殺現場などを清掃する特別な業者に依頼して清掃をしてもらうことが必要です。
特殊清掃の業者については、警察の方が紹介してくれることもあります。
特殊清掃の費用がもったいないと自分でやろうとするのはおすすめできません。
専門知識なく、手作業で行うと感染症などのリスクもあります。
また、体液のシミや腐敗臭などが素人では取り切れないため、専門業者に依頼するのがおすすめです。
専用の機材などを用いて、清掃、脱臭、殺菌や除菌などの作業をしてくれ、きれいな状態にしてくれます。
遺品整理
お部屋がきれいになったら、遺品整理が可能です。
ただし、遺品にも場合によっては体液や血液、吐しゃ物などが付着して、衛生状態が悪くなっている場合や感染症のリスクがある場合もあります。
こうしたケースは残念ですが、遺品も特殊清掃業者に回収してもらうなどしましょう。
衛生状態が問題ない遺品のみ遺品整理を行っていきましょう。
自分で行うこともできますが、遺品の量が多い場合や家具や家電製品など大きな不用品の処分にお困りの場合は、遺品整理業者に依頼しましょう。
孤独死があった場所でも親身に対応してくれます。
孤独死のことを知られたくないなど、ご事情があるなら、たとえばご自分で遺品の仕分けをした後で、不用品のみ回収してもらうことも可能です。
大きなタンスや冷蔵庫など、自分だけでは運び出せないものもあるので、無理せず業者に依頼しましょう。
事故物件対策
孤独死した住宅は基本的に事故物件として扱われます。
賃貸する場合や売却時に告知義務が生じます。
賃料が安くなる場合や売却価格が安くなってしまうおそれはありますが、まったく借り手がつかないわけでも、買い手がつかないとも限らないので、事故物件の対応実績のある業者に不動産賃貸や売買の相談をしましょう。
まとめ
孤独死した場合には特殊清掃を行い、衛生状態に気を付けて遺品整理を行う必要があります。
遺品整理をはじめ、事故物件の不動産相談など親身な対応ができる業者を選ぶのがおすすめです。
以上、孤独死の遺品整理は自分でできるのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
代表取締役、終活ライフケアプランナー
中山 信吾
ご遺族の気持ちを大切にして、遺品整理士としての専門知識を活かしながら働いております。 終活のお手伝いもぜひお任せください。