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2024年06月10日
遺品整理士は国家資格なのか
遺品整理を行うには国家資格が必要なのでしょうか。
遺品整理の資格として、よく見聞きするのが遺品整理士ですが、これは国家資格なのか、遺品整理と資格について解説していきます。
遺品整理には資格は必要?
遺品整理を行ううえで、実は国家資格や国からの許可などは必要ありません。
もちろん、現時点でのお話ですので、今後法制度などが整備され、国家資格が誕生する可能性や許認可制度が整備される可能性はあります。
ただ、現在のところは遺品整理そのものの資格はありません。
ただし、不用になった遺品を回収、運搬するには一般廃棄物の収集運搬の許可が必要です。
これは市町村に申請して得る許可であり、国家資格とは異なります。
また、不用な遺品を買い取るには古物商の許可が必要です。
これは警察署で許可を出しているもので、盗品などの買取や流通を防止する目的や犯罪で得た財物を清浄化するマネーロンダリングを防止する目的があります。
遺品整理士とは
遺品整理業を行っている業者の中には、Webサイト上に遺品整理士の資格者がいることがアピールされている場合や名刺に遺品整理士の肩書きを入れている方も少なくありません。
これは、どのような資格なのでしょうか。
遺品整理士は国家資格ではなく、一般社団法人遺品整理士認定協会が認定している民間資格という位置付けです。
一般社団法人遺品整理士認定協会は、故人様やご遺族の想いに寄り添って遺品整理業務に携わることができる専門家の養成を目的に、教材の提供と合格判定、資格認定を行っています。
現在のところ、遺品整理に関する国家資格はないため、遺品整理士の資格を得ることで、社会的な信頼を得ることが可能です。
一般社団法人遺品整理士認定協会は2010年に設立され、すでに14年の歴史を持つ団体であり、遺品整理業界において日本初の資格として、遺品整理士の資格について特許庁に登録も行っています。
そのため、遺品整理士の資格を取得することで、ユーザーからの信頼を得やすくなり、依頼が増えることが期待できます。
遺品整理業務を行う人材としての心構えを学び、遺品整理の専門知識やノウハウを得るためにも、遺品整理士の資格を取得するのがおすすめです。
国家資格との違いや遺品整理士の今後
国家資格にもさまざまな種類がありますが、代表的なのが医師や薬剤師、弁護士や税理士、美容師や理容師といった資格です。
管轄の省庁があり、国家試験に合格することで、担当大臣から資格が付与されます。
人の生命や身体、財産などに関わる重要な業務として、国家資格がないと業務を行えないルールになっています。
医師法や弁護士法、税理士法などの法制度も整備され、ルールにもとづき任務を遂行しなくてはなりません。
国家資格にもさまざまあり、専門性が高い業務や高度な技術と専門知識が必要なジャンルで国家資格化が行われています。
遺品整理についても、国家資格化を求める社会的ニーズが増えた場合や法制度化や国家資格化しないと国民の保護が図れないと判断された場合、より専門的な知識やノウハウが必要と判断されるようになると、遺品整理に関する資格も将来的には国家資格化される可能性があります。
まとめ
遺品整理士の資格は国家資格ではありません。
一般社団法人遺品整理士認定協会が認定している民間資格になります。
国家資格ではありませんが、遺品整理業界においては信頼ある資格なので、認定を受けることでユーザーからの信頼が高まり、依頼が増える可能性があります。
以上、遺品整理士は国家資格なのかについてでした。
最後までお読みしていただき、ありがとうございました。
代表取締役、終活ライフケアプランナー
中山 信吾
ご遺族の気持ちを大切にして、遺品整理士としての専門知識を活かしながら働いております。 終活のお手伝いもぜひお任せください。