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2024年06月09日
遺品整理契約書をしっかり確認しよう
遺品整理を依頼するうえでは、見積書を確認しただけで作業をしてもらうのではなく、作業内容やトラブル時の対応などについてしっかりと明確化した遺品整理契約書を取り交わすことが大切です。
遺品整理契約書の重要性について見ていきましょう。
目次
遺品整理契約書の重要性
遺品整理は、ご自宅やご実家などに初めて訪れるスタッフなどが入り、故人様の大切なご遺品に触れ、作業をしていくサービスです。
プライベートな空間に立ち入るうえ、貴重品や高価品を含めた遺品を取り扱うことになります。
さらに、相談の過程や作業の過程で、故人様やご遺族様のプライバシーに関する情報に触れることも多いため、個人情報の保護を図り、誠実に作業をしてもらうことが欠かせません。
そのため、作業内容を明確にし、プライバシー保護などの約束を明確化し、万が一のトラブルが発生した際にどう対応するか、補償を行うかなどを契約書を通じて確認、同意することが大切です。
どのような内容が記載されるのか、一般的な内容を確認していきましょう。
契約金額について
契約金額は契約書に明記し、内訳については見積書で別記するなどと定めます。
また、契約時に取り決めた金額以外に追加請求はないことや特別な事情で追加作業発生する場合も、事前の同意なく作業を行うことや追加請求しないことなどルールが明記されていることが望ましいです。
遺品整理を行う範囲
入ってほしくない場所に入られることや触られてほしくないものを触られないよう、遺品整理を行う範囲も明確にしておきましょう。
空き家の遺品整理など住まい全体という場合もありますが、同居の場合には故人様の部屋だけや部屋と書斎に納戸など、遺品整理の範囲を明記することが必要です。
遺品整理の作業内容
遺品整理といっても、作業内容は業者や依頼者のニーズによって変わります。
仕分け作業、不用品の回収、清掃など行う作業を明確にしましょう。
プライバシーの保護に関する事項
自宅内で作業したり、ご遺品に触れたり、ご遺族からお話を伺うなどする過程で、さまざまなプライバシーに関する情報に触れる機会があります。
相談の段階から作業を行う過程で知り得たことを外部に漏らさない、情報を提供しないなど守秘義務を明確化し、プライバシーを保護することが大切です。
貴重品などの取り扱いに関する事項
遺品の中には現金や貴金属、宝飾品などが紛れている場合も少なくありません。
貴重品についての取り扱いについて、事前にご遺族に同意を取っておくのはもちろん、発見した貴重品を速やかに報告することなどを定めます。
万が一横領などがあった場合の責任や補償についても定めることが必要です。
破損などが生じた時の補償内容
作業の過程で遺品を破損した場合や住宅を傷付けるなどのトラブルが起きた際、どのように補償するのかの定めも必要です。
相続人の同意や立ち会いなどについて
遺品整理を遺族の一人の独断で進めてしまうと、相続人間でトラブルに発生することも少なくありません。
相続人全員の同意を得たことや作業中のトラブル防止のための立ち会いの必要性、立ち会いができない場合の決め事などについて定めます。
まとめ
遺品整理は、プライベートな場所に立ち入ったうえで、貴重品などを扱う作業を行います。
プライバシーの保護や貴重品などの取り扱いに関する事柄や万が一のトラブルがあった際の事項について契約書に定めておくことが重要です。
作業範囲や作業内容、金額や追加請求をしないことなど、遺品整理契約書を通じて明確化しましょう。
以上、遺品整理契約書についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
代表取締役、終活ライフケアプランナー
中山 信吾
ご遺族の気持ちを大切にして、遺品整理士としての専門知識を活かしながら働いております。 終活のお手伝いもぜひお任せください。