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2024年06月08日
遺品整理とはどんなことを目的に何をするのか
遺品整理は、ご家族やご親族などが亡くなられた際に必要となることなので、そう頻繁に起こるわけではありません。
初めてという方も多い中で、遺品整理はどのようなことで、どんな目的で行われるのかご案内します。
遺品整理とは
遺品整理というと、ご家族などが亡くなった際に故人様が使われていたものを捨てることとイメージする方も少なくありません。
ですが、遺品整理は不用品回収のための作業ではありません。
遺品整理は、故人様のご遺品を整理することで、ご遺族様が悲しみを乗り越え、新たな生活の第一歩を踏み出す一つの区切りになります。
同居していても、個々人がどのようなものをどれだけ持っているかはわからないことが多いです。
遺品を一つひとつ確認し、思い出を探し出したり、形見として残す品を保存したり、古くなったり、使えないものを処分したり、貴重品や骨董品、重要書類などを探し出すことが必要になります。
仕分けと探索が重要
遺品を確認しながら分類していくことを仕分け作業といい、遺品整理の工程で最も大切になるメイン作業となります。
形見分けするもの、ご遺族様が引き取って使うもの、知り合いなどに譲るもの、買い取ってもらうもの、捨てるものなどを仕分けします。
仕分け作業と同時に重要となるのが探索作業です。
たとえば、故人様が生前に遺言を書いたと言っていたのに遺言書が見つからない、預金通帳やキャッシュカードがどこにあるかわからず、どの銀行を利用していたかわからないといったケース、保険証券や借用書などの重要書類を見つけたいといったケースがあります。
また、故人様が毎日のように書いていた日記や手帳などが見当たらない、思い出のアルバムが見つからないなど、大切なものを探し出したいこともあるでしょう。
中には仕分けをしている際に、思いもよらない場所から現金が出てくることやご遺族も存在を知らなかった貴重品やブランド品などが出てくることも少なくありません。
そのため、大量の本なども一気に処分するのではなく、1冊ずつ確認しながら仕分けすることが大切になります。
仕分けと探索の結果
仕分けの結果、ご遺族様やご親族、故人様のご親友などに故人様の愛用品や高価品などを形見分けすることやまだ使える家電製品や家具などを引き取られて使うケースなどもあります。
それ以外のお品は、買取をしたり、粗大ゴミや地域ゴミとして捨てたり、不用品として回収処分することになります。
相続に必要となる書類を使って、遺産分割の手続きを行い、保険金請求や預貯金の解約、株式の名義変更なども必要です。
空き家になるか否かを問わず必要
遺品整理というと、親が亡くなって実家が空き家になった際に行うものとイメージされる方もいます。
ですが、空き家になるかどうかを問わず、ご家族や身寄りのないご親族などが亡くなった際には必要になるものです。
同居であっても、故人様が使っていたお部屋を中心にご遺品の整理は必要になります。
ご遺品を片付けることで、空いたお部屋を別の用途に使うこともできます。
もちろん、思い出をそのまま残すことや悲しみが癒えるまで残し続けることも可能です。
まとめ
遺品整理はご遺品を整理することで、新たな生活へと踏み出す第一歩になります。
仕分け作業と探索の作業が重要となり、一つひとつのご遺品を丁寧に仕分けしながら、残すもの、使うもの、譲るもの、買い取ってもらうもの、処分するものなどを分けることが必要です。
遺品整理とはどんなことを目的に何をするのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
代表取締役、終活ライフケアプランナー
中山 信吾
ご遺族の気持ちを大切にして、遺品整理士としての専門知識を活かしながら働いております。 終活のお手伝いもぜひお任せください。