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2024年06月07日
遺品整理の売上はどのくらいか
遺品整理の売上は月にどのくらいあるのでしょうか。
売上の動向や傾向について見ていきましょう。
遺品整理の売上の特徴
遺品整理の売上は、月ごとに件数も金額も規則性や安定性はないのが一般的な傾向です。
遺品整理は、人が亡くなって初めてニーズが生じるものであり、定期的に依頼が入るような性質のものではありません。
仮に毎月同じ程度の件数の依頼が入ったとしても、案件ごとに料金に幅が出やすいのも特徴です。
遺品の種類や量、利用するサービスの内容によって料金が異なるためです。
ご遺族と同居している場合に、故人様のお部屋1室のみの料金と、一軒家丸ごとの遺品整理では所要時間も携わるスタッフの人数も異なり、料金にも差が出ます。
そのため、案件が同程度入っても売上は月ごとに一定しないのが特徴です。
売上が上がる時期
商品やサービスの売上には、繁忙期と閑散期があるケースが少なくありません。
たとえば、ケーキ屋さんならクリスマス時期の売上が最も高くなることやお花屋さんなら母の日のある5月と卒業式や入学式がある3月や4月の売上が多くなります。
これに対して、遺品整理の場合、人が亡くなる時期もバラバラで、遺品整理を依頼するタイミングもご遺族ごとにバラバラなので、特定の繁閑時期は明確化できません。
ご遺族様の傾向としては、四十九日後や一周忌を迎える時など、節目のタイミングで行われるケースもあります。
もっとも、亡くなった日がバラバラなので、四十九日が集中することもありません。
一方、お盆やお彼岸の前後に依頼が増える傾向が少し見られます。
初盆や初彼岸に親族や知人が自宅に訪れる前に、遺品を整理して部屋をきれいにしておきたいと考える方も多いからです。
お盆やお彼岸の時期が来ると、日常生活に追われて後回しにしていた故人様の遺品について思い出し、遺品整理をしなくてはと思い立つ方も少なくありません。
また、初盆見舞いや初彼岸見舞いに訪れた方から遺品整理を勧められることで、お盆明けや彼岸明けに依頼する方も多いです。
こうした傾向から、亡くなった時期を問わず、8月のお盆前後や3月と4月のお彼岸前後に依頼が増え、売上がいつもの月より少し上がることもあります。
売上に対するコスト
売上は、あくまでもお客様から支払いを受ける契約金額であり、収益は売上金額からコストを差し引いて求められます。
遺品整理は店舗を持たなくても良く、トラック1台と人手があれば運営できる仕事なので固定費用はあまりかかりません。
意外にかかるのが、仕分けした遺品の中から不用品を回収し、処理業者に支払う費用です。
一般廃棄物の処理費用を遺品整理の料金にしっかり上乗せしないと、遺品整理業者の自己負担となってしまい、収益が減少してしまいます。
売上を出すうえでは、人件費や処理費用、トラックのガソリン代や維持費などを明確にし、適切に見積もっていくことがポイントです。
まとめ
遺品整理の売上は人が亡くなることが前提なので、基本的に規則性はなく安定的ではありません。
月ごとの案件の依頼が仮に同程度であっても、遺品の量などにより案件ごとに売上に差があり、安定しない傾向が見られます。
遺品整理の売上は、ほかの業種のような明確な繁忙期や閑散期が見られないのも特徴です。
ただし、お盆やお彼岸の前後に依頼が増え、売上が伸びることはあります。
売上の中から人件費やトラックのガソリン代や維持費、一般廃棄物の処理費用などを払う必要があるので、費用の見積もりを誤ると収益が減るので注意が必要です。
以上、遺品整理の売上はどのくらいかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
代表取締役、終活ライフケアプランナー
中山 信吾
ご遺族の気持ちを大切にして、遺品整理士としての専門知識を活かしながら働いております。 終活のお手伝いもぜひお任せください。