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遺品整理における個人情報の処理について

遺品整理

2024年05月28日

遺品整理における個人情報の処理について

遺品整理における個人情報の処理について

個人情報は、ここ20年の間に個人情報保護法が定められてきたことにより、厳密に取り扱われるべきものになってきました。

しかし、故人様が残した遺品に対しても個人情報は保護されるべきものがあるのでしょうか。

今回は、遺品整理における個人情報の処理について紹介していきます。

目次

個人情報が残された遺品とは

遺品のうち、個人情報が残されているものにはどのようなものがあるのでしょうか。

それは、運転免許証、健康保険証、パスポートなどといった身分証明書やクレジットカード、請求書、郵便物といった住所や氏名などの詳しい情報が記載されているもの、その他印鑑、パソコン、スマホの中のデータ(デジタル遺品)などが遺品の中で個人情報の取り扱いに該当します。

故人であっても、個人情報は私たち同様丁寧に取り扱い、外部に洩れないように処理しなければなりません。

というのも、個人情報のデータを悪用して遺族などに近づいてくる者が誰かしら現れる可能性があるからです。

あることないことをけしかけられて、多額の金額を架空請求されるといったトラブルも起こりかねません。

そのほかにも、クレジットカードの不正使用などのトラブルを招く可能性もありますので、個人情報はしっかりと処分しましょう。

個人情報が含まれた遺品の処理方法

スマホとPC,イメージ

ではここからは、個人情報が含まれている遺品の処分の方法について紹介しましょう。

まず、パスポートや運転免許証、健康保険証などといった公的な書類に関しては、ゴミとして処分するのではなく、それぞれ発行されている窓口への返却が望ましいです。

たとえば、パスポートは旅券課窓口になりますし、運転免許証は警察署、健康保険証は年金事務所などになります。
ちなみに、マイナンバーを発行されている場合は役所へ返却する形です。

また、クレジットカードなどはカード会社に連絡して解約してから、カードを返却されると良いでしょう。

パソコンやスマホに入っているデータをデジタル遺品と言いますが、デジタル遺品の中には、ネットバンキングや株式による投資をしている故人様もいらっしゃいます。

そこで、口座に関してはキャッシュカードが手元に残っていれば、金融機関に電話をして、解約手続きを実施すると良いでしょう。

また、口座の中にお金が残されている場合は相続対象になりますので、きちんと口座の中身は確認しておく必要があります。

SNSなどのアカウントも個人情報が含まれているケースがあります。

アカウントの消し方がわかる場合は良いのですが、複雑な場合は運営会社に連絡をして身分証明書や死亡証明書のコピーを提出することでデータを消してもらうことができますので、コンタクトを取ってみるのも良いでしょう。

ただし、パソコンやスマホにパスワードなどが入っていてロックがかけられている場合は、なかなか解除するのが難しいかもしれません。

そのような場合は、デジタル遺品整理を行っている専門業者もありますので、相談してみると良いでしょう。

もしくは、身近にIT機器に詳しい方がいらっしゃれば、処分の方法を相談するのもおすすめです。

遺品整理というと、自分でなんでもやってしまいがちですが、中途半端な処理の仕方で個人情報が洩れるリスクもあります。

そのため、プロの専門家や業者に頼むのというのも一つの手段ですので、万が一の際は頼ってみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

遺品整理自体はとても時間がかかるものですし、自分たちでやろうとするとかなり手間や時間がかかってしまいます。

業者に依頼することで、少しでも労力を軽減できますし、誰かと遺品整理を進めることで一緒に心の整理もできる可能性がありますので、ぜひ何かありましたら遺品整理の専門業者に相談してみるのも良いでしょう。

以上、遺品整理における個人情報の処理についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

AUTHOR 記事の著者

代表取締役、終活ライフケアプランナー

中山 信吾

ご遺族の気持ちを大切にして、遺品整理士としての専門知識を活かしながら働いております。 終活のお手伝いもぜひお任せください。