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2024年05月18日
遺品整理で車はどうなる?
遺品の中に故人様が乗っていた車がある場合も少なくありません。
車はどうすべきなのでしょうか。
車の遺品整理について見ていきましょう。
そのまま不用品回収はできない
地方を中心に車がないと移動しにくいので、高齢者であっても車を持っている方が多いです。
もっとも、高齢になってほとんど乗らなくなった場合や亡くなる前に闘病生活や介護生活などを送っていると、乗らないままホコリをかぶって放置されているケースも少なくありません。
古くなった場合や汚れなどが酷く、もういらないと思っても、車は遺品整理のタイミングで家財などと一緒に不用品回収をしてもらうことはできません。
もし処分したい場合には廃車手続きが必要ですし、車専用の廃棄工場に持ち込んで適切に処分、リサイクルする必要があるからです。
名義変更が必要
状態が良ければ、中古車買取業者などに売ることもできます。
もっとも、廃車手続きをするにあたっても、売るにあたっても、ご遺族が使うにしても名義変更をしなくてはなりません。
ただ、名義変更をするにあたって気を付けたいことがあります。
車は高価品の一つでもあり、同居のご遺族や車が欲しい人などが勝手に名義変更することは原則としてできません。
相続人が協議して、遺産分割手続きを行い、誰が車を相続するか決める必要があります。
ただし、軽自動車に関しては普通車より価値が低いので、遺産分割手続きを経ずに、欲しい方や同居の相続人などが名義変更をすることもできます。
もっとも、後から相続人やご遺族の間でトラブルが起きないよう、遺産である車をどうするか決め、軽自動車であってもほかの方の同意を得たうえで名義変更をするのがおすすめです。
名義変更にあたっては、軽自動車は必要書類を準備して、地域の軽自動車検査協会の窓口で、普通車は必要書類と遺産分割協議書を用意したうえで、陸運局で行います。
状態がいい場合
まだ新しい車やしっかりメンテナンスされている車、最近まで乗っていたような状態がいい車であれば、名義変更後に中古車買取業者などに買い取ってもらうこともできます。
名義変更すれば自分の車ですので、ご自身の車の買い替えやご家族の車の買い替えなどにあたって、ディーラーに下取りしてもらうことも可能です。
状態が悪い場合
年式が古い車や走行距離が長い車で買取が難しいケースや故障している車、もう動かない車、事故車などは廃車手続きをしましょう。
名義変更後に廃車手続きをすることが必要です。
車検が切れている場合
高齢になって長く乗らないまま放置されている場合や介護生活などが長いと、保管されていた車も車検が切れている場合が少なくありません。
車検が切れていると中古車買取でも、廃車手続きでも車を公道で運転して移動させることができないので注意しましょう。
レッカー移動もできず、車載車での移動が必要になるので、その分費用がかかる場合があります。
まとめ
車の遺品整理にあたっては、まず名義変更手続きが必要です。
軽自動車の場合は、トラブル回避のために、ほかの遺族などの同意を得たうえで、どなたかに名義変更をしましょう。
普通車の場合は、財産的価値のある一つの遺産として、遺産分割の対象になります。
遺産分割協議をしたうえで相続する人を決めて名義変更しましょう。
名義変更をしたら、新たな名義人が車の状態や必要に合わせて買取をしてもらうことやご自身で使うか、状態が悪ければ廃車手続きを行うことが必要です。
以上、遺品整理で車はどうなるかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
代表取締役、終活ライフケアプランナー
中山 信吾
ご遺族の気持ちを大切にして、遺品整理士としての専門知識を活かしながら働いております。 終活のお手伝いもぜひお任せください。