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2024年05月17日
遺品整理業者とリサイクル業者の違いや関係性について
遺品整理を行うと、もう使えない品や壊れた品をはじめ、まだ使えるけれど使わない品などが大量に発生します。
その場合、買い取ってもらうほか、遺品整理業者によってはリサイクルやリユースに回すなどして資源の有効活用を図っています。
SDGsが叫ばれる時代に注目したいリサイクル業者と遺品整理の関係や違いについて見ていきましょう。
リサイクル業者とは
リサイクル業者とは再生資源回収業を営む業者で、大きく分けると資源の回収、資源の分類や修理、再生資源の販売業に分けられます。
再生資源回収の仕事は、一般家庭や作業現場、工場やオフィスなどで排出される一般ゴミや産業廃棄物などでリサイクル可能なものを回収します。
家電小売店から収集の許可を得ると、エアコンや冷蔵庫、冷蔵庫、洗濯機、テレビの家電リサイクルも可能です。
再生資源の分類や修理業は、回収した資源をリユース、リサイクル、それができない場合は廃棄などに分類を行い、リユース可能な場合には使えるように修理する業者です。
再生資源の販売の仕事は、リサイクルショップを運営して中古品を買い取って販売することや古物市場や輸出業者、リサイクル業者などに販売する仕事になります。
家庭から出る不用品を回収する場合には一般廃棄物収集運搬業の許可、法人の不用品を回収する場合には産業廃棄物収集運搬業、中古品の買取を行う場合には古物商許可などが必要になります。
どのような事業を行うかで必要な許可が異なり、複数の許可を取得している業者も少なくありません。
遺品整理との違い
遺品整理は遺品に特化し、亡くなられた方のお部屋やご自宅などの遺品のお片付けをサポートするサービスです。
形見として残す品、ご遺族が使う品、もう使えない品などを仕分けすることが重要で、必ずしも不用品を回収するとは限りません。
もちろん、ご遺族が不用と判断した遺品については不用品回収を行います。
不用品回収を行うには一般廃棄物収集運搬業の許可が必要ですし、買取をするには古物商許可が必要です。
この点でリサイクル業者との共通点も多いです。
そのため、リサイクル業を営んでいる方が遺品整理についての知識を学ぶなどして、遺品整理サービスを手掛けているケースもあります。
遺品整理とリサイクル
遺品整理で出た不用品をただ回収して廃棄処分するとなると、処分費用がかかります。
それは遺品整理の料金にも影響するのが基本です。
一方、リサイクル業と一体化している遺品整理では、不用品として廃棄されるものも、資源別に細かく分類していきます。
買取は難しくても、リサイクルができるものについては有効活用ができるので、廃棄処分となるものよりは費用を抑えることができます。
その結果、遺品整理の料金がリサイクルができないケースに比べて低コストに抑えられることも少なくありません。
リサイクルでは個々の品としては、値段が付かず買い取れないものでも、まとめて資源として売ることで収入が入るので、その分料金に反映できます。
まとめ
リサイクル業者とは、再生資源の回収をはじめ、分類してリサイクルやリユースなどを行う業者や中古品を買い取って販売する業者です。
これに対して遺品整理は、遺品を仕分けし、必要に応じて不用品回収や買取を行います。
共通点もありますが、イコールではありません。
ただし、リサイクル業者として遺品整理業も行っていると、リサイクルができる分低コストになることもあります。
以上、遺品整理業者とリサイクル業者の違いや関係性についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
代表取締役、終活ライフケアプランナー
中山 信吾
ご遺族の気持ちを大切にして、遺品整理士としての専門知識を活かしながら働いております。 終活のお手伝いもぜひお任せください。